台湾の名義で国際活動に参加

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台湾の名義で国際活動に参加
台湾選手団はリオデジャネイロオリンピック(リオ五輪)で優れた成績を残している。いくつかのメダルを取り、未だ表彰されていない種目でもランキングを大幅に躍進させたアスリートの活躍ぶりは台湾の国民に栄光と感動を与えている。

しかし、残念なのは、台湾選手団は「台湾」(Taiwan)の名義ではなく「中華台北」(Chinese Taipei)の名義で試合に出場せざるをえないことである。開会式では、台湾チームと難民チームのみが五輪の旗を掲げて入場した。表彰式でも自国の国旗が掲げられず、また聞こえてくるのも自国の国歌でもなかった。果たして台湾は難民国家なのか?

台湾はこのような差別を受けており、国際メディアからも我が国は屈辱を被っている。アメリカのCNNの8月6日付けの報道によると、台湾のテコンドー選手陳詩欣は2004年アテネオリンピックで金メダルを取った時に、会場で流れた国歌(国旗歌)は彼女が幼いころから聞きなれた国歌ではなく、またゆっくりと上がっていく「青天日満地紅」という国旗に敬礼したのではなく、チャイニーズタイペイオリンピック委員会の白い旗に向かって敬礼したのである。旗に刻まれた文字Chinese Taipeiは実際に存在していない国である。

CNNの報道によると、それは政治において台湾と中国との妥協の結果であるとする。この問題は蔡英文が総統になった現在、さらに際立って注目を集めている。過去30年台湾は「中華台北」の名義でオリンピックに参加してきたが、多くの国民が認めていない。さらに台湾は独立に向かう傾向にある。この「妥協」にもますます論議を醸し、台湾の国民がこの妥協に憤りを覚えている。

台湾は一定の人口と土地があり、内政を有効に管轄統制でき、外交にも責任をもって対応しているため、実質的に独立国であると蔡英文総統が述べていた。これに多くの国民も賛同している。しかし、台湾選手団はオリンピックの場で難民と同じ扱いをされることから、国際社会には、台湾は正式な国だと認められていない。これは台湾国民にとって熟考すべきことである。

バークの常設仲裁裁判所は南シナ海の仲裁案で、台湾のことを「中国台湾当局」(Taiwan Authority of China)と12回も使われていた。台湾の衛福部長は世界保健総会(WHA) の演説で「台湾」ではなく「中華台北」としか言及しなかった。
国際民間航空機関(ICAO)、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)、北太平洋漁業委員会(NPFC)などの国際組織でも「中華台北」の名義で参加している。
年月を重ね、国際社会はどのようにこの中国と葛藤している「国家」をみているのだろうか。

台湾はTaiwan(台湾)やFormosa(福爾摩沙)の名義でオリンピックに参加する機会があったが、この機会は国民党により「漢賊不両立」の「一中原則」で見送られた。

1959年に行われたミュンヘンオリンピック委員年会で中華民国を除籍し、「中華民国」の名の使用を認めず、「中国」と関係のある名称も使わせないと決議された。ただし、「Formosa」か「Taiwan」の名称でオリンピック委員会に再入会することができるとした。1960年にオリンピック委員会は「Formosa」の名称でローマオリンピックに参加することを認めたが、台湾選手団は「抗議中」(UNDER PROTEST)と書かれた垂れ幕をもって「Formosa」のプラカードの後ろを歩いた。

1979年に国際オリンピック委員会は中華民国オリンピック委員会がチャイニーズタイペイオリンピック委員会(Chinese Taipei Olympic Committee)の名義でオリンピックに参加することを認めた。国民党政府はこれに対して不満を抱き、スイス裁判所に控訴を申し立てた。1981年に中華民国オリンピック委員会はチャイニーズタイペイオリンピック委員会への名義変更を同意し、国際オリンピック委員会との協議書を定めた。チャイニーズタイペイは国旗及び国歌を使ってはならず、チャイニーズタイペイの五輪旗及び国旗歌だけが使えることになった。オリンピックでも使われる「チャイニーズタイペイ」は台湾が次第に国際組織に参加できる公式の名称となった。

国民党は一つの中国を主張し、国の統一を求めているため、国内での国意識の分裂を招くことで、国家としての位置付けを混乱させた。台湾は主権独立国であろうか、中国の属国となっていないか。または中国の一部であろうか、中華人民共和国との間で主権の重複として葛藤している。
蔡英文政府は現状維持を強調し、「中華民国現行の憲法体制」、「両岸人民関係条例」を尊重することにより、国の位置づけは依然として泥沼化状態となる。台湾は独自の考えをはっきりと示さないと、国際社会が台湾を支持してくれることには期待できないではないか。

台湾は3回の政党交代をした。台湾の主体性を追求している民進党は政権の主導を握っている。台湾はこの歴史的な時に直面している。現在国際上で大きい声で台湾と言えず、オリンピックの会場で難民のような待遇を受けても抗議すらできない。これは台湾人の悲惨な運命ではないか。「台湾」(Taiwan)の名義で国際組織に参加し、旧政権が残っているチャイニーズタイペイ(Chinese Taipei)の思考を捨て去ることを新政府に呼びかけたい。台湾は中華人民共和国とは別国であることが歴然であり、「チャイニーズタイペイ」でもなく「中国台湾当局」でもない。台湾は台湾である。位置付けをはっきりとさせることこそ、国際社会からの同情、尊重、支持が得られる。これこそが難民のように悲惨な結果を避けることができるのである。

本文僅代表作者立場,不代表本平台立場

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